2022年4月5日火曜日

初夏の雪まつり①

 miluzdropがある山の中腹の商店街、その名もポプラ通りに、初夏の雪まつりのイベントが始まった。

例えば山を下りて港町の人々に「初夏の雪まつり・・・」と話し始めたとすると、
「初夏の雪まつり?何ですかそれは?」と大体が説明を求められるのである。
つまりそのくらいローカルなお祭りなのである。

けれど商店街の人々にとっては大忙しの一大イベントで、いつもより通りは賑やかになる。
一週間は続くこのお祭り、今年は日曜日から始まった。

日曜日の朝、私はかめくんと一緒にガラスのドアから見える商店街の外の景色をぼんやり眺めていた。外の陽射しはこの6月に入ってから一番の暑さと明るさだった。
開店前にみんなは店から出てあっちこっちに忙しそうにしていた。

ここで、初夏の雪まつりとは何なのかを説明しておこうと思う。
ポプラ通りにはその名の通り、商店街の歩道や、山の中腹に作られたその商店街の裏山に
たくさんのポプラの木が植樹されている。商店街のポプラは等間隔に数えられるほど植えられているだけだが、裏山にはたくさんのポプラがひしめくように植えられている。

裏山と言っても山の中腹の切り開かれた部分、つまり商店街が作られた部分の少し広くスペースが取られた部分が店の裏側にあり、そこはあまりまだ舗装されていないため切り開かれた地面がそのままで、そのスペースを囲むようにポプラがたくさん植えられているのである。そこを商店街で働くみんなは裏山と呼んでいる。(実際は切り開かれ、斜面ではないのだがそう呼んでいる)

この部分は後々公共の広場のようなところを作る予定とのことである。そのため各店と裏山の部分にはプライベートを確保するため、背の高い壁で区切られている。

初夏の雪とは実は雪ではなく、そのポプラの綿毛の事なのである。毎年この初夏の季節になると、商店街にたくさん雪のように降ってくる。店の人たちは、この雪が一番降り注ぐ季節に毎朝歩道の掃除をするのだが、この辛い毎年のイベントを何か楽しいことにしないかと誰かが言い始めたのが、この初夏の雪まつりの始まりなのである。

毎年この季節になると歩道に大小様々な店ごとのツリー(まるでクリスマスのような)が飾られ、各店はこのイベントにちなんだ商品を販売するのである。




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