2018年4月10日火曜日

わかめの日⑫


勇気を振り絞ってその男の人にかけた第一声が、
「私達はポプラ通りから来たものです。」という言葉でした。

ポプラ通りとは、私たちの店「MILUZDROP」がある山の中腹に作られた商店街の名前です。

とはいっても、商店街の街路樹にはポプラは所々しか植えられておらず、ポプラはそうたくさんありませんが、商店街の裏手にはポプラ並木があり、さらにその道を進んでいくと森の中のけもの道となって、やがて山の頂上に到着します。

さすがに山の頂上は商店街からは見えませんが、ポプラ並木は十分な迫力を持って商店街を見下ろしているかのように見ることが出来ます。

そして初夏になるとポプラの綿毛がたくさん商店街にも飛んできて、
まるで初夏に雪が降っているかのような見事な景色が見られます。

また、そのことについては書きたいことがあるので別の機会に書かせてもらいます。

話がそれましたが、その人は私たちの突然の自己紹介にも動じることなく、
「ポプラ通り?・・・ああ、あの山の中腹の!」と言って、
目じりにしわを寄せ、にっこりと笑ってくれたので私は少しほっとしました。







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