海岸へ無事にたどり着くと、今度は「どうしようか?わかめでも探す?」
などと二人で話しながらテトラポットの間などを探しましたが、
フジツボやフナ虫がいるだけでした。
途方に暮れていると、海岸の向こうの方から、太陽の逆光を浴びて人影がみえてきました。
顔ははっきり見えなかったのだけど、背が高く左手に小さなビニール袋のようなものをさげ、右手にはなぜか大きな乾燥ワカメを持っていたのです。
私達は顔を見合わせて、
「あの人だよね!絶対あの人だ!」
と言いあいました。
「あのう、すみません」とおそるおそる私たちが声をかけると、
ゆっくりとその人は私たちに近づいてきました。
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