2018年4月10日火曜日

わかめの日⑬


その男の人は、加工品店の店長さんの言う通りの人だった。

・初老で頭が少し白髪交じり
・背がひょろりと高い
・笑うと目じりにしわがよってとても良い笑顔
・そして何より独特の雰囲気(言葉には表現しづらいのだけど、良い意味で子供のまま大人になったような、マイペースそうな・・・飄々としている?とにかく独特の空気を醸し
出しています)

私はこの人に間違いないと思ったので、店長さんから預かった小さなメモをその人に渡しました。

そして簡単な自己紹介をし、事のいきさつを話しました。
男の人はメモを読むと、あとは私たちの話を静かに聞いていました。

男の人は僕の名前はイサトですと言い、その大きな手で私たちと握手をすると、
小さなメモをズボンのポケットにしまいながら、にやりとわらって
「それで刑事さんたちは、『わかめの日』と掲示板に書き換えた犯人は私だと言いに来たのかい?」
と言ったので私は思わず笑ってしまい、後は三人で大笑いしました。






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