わかめの日⑮
するとkameくんも、
「そうなんです!僕たちあの組合長さんにははっきり言って怒っていまして、書き換えられていて何だか嬉しかったんです」
といってくれたので救われた気持ちになりました。
するとイサトさんも、
「じゃあ僕が組合長さんに対する仕返しに、一役買ったというわけだな」
と言い、また朗らかに笑ったので私達も頷きながら笑いました。
それはとても素敵な時間だと思って、今がずっと続けばいいと不思議な気持ちにさせました。
そんな気持ちもあり、どこかで焦ってしまったのかもしれませんが、
まだニコニコしている二人に私は、
「あの、わかめの事を詳しく教えてくれませんか?私は彫金でアクセサリーを作っているのですが、そのモチーフにしたいのです」と言いました。
「それは、僕の会社のわかめを育てているところを見せたらいいのかな?
ただ今の時期は植え付け直後で誰も作業をしていないし、養殖縄にも小さな芽が巻き付けてあるだけなんだよ」とイサトさんは言って少し考えたあと、
「よし!じゃあ今から君たち僕の家に来るかい?家ならわかめの資料がたくさんあるよ」
と言ってくださったので、
「ありがとうございます!」と私は言って、kameくんもぺこりと頭を下げました。
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