わかめの日⑩
防波堤まで着くと、周りは今までの住宅街とは違っていて古い集会所のようなものがあり(集会所の立て札には港町集会所と書いてあった)、古い民家のような家々が点在し
どうやら港町の入り口に来たようでした。
ここから防波堤に添って右のほうを遠くまで眺めると、民家のほかに古くからある小さな工場などもいくつか見えて小さいながらも人々が集まり、しっかりとコミュニティーを築いてきたんだなと感じます。
kameくんがふと思いついたかのように
「ねえ、結局この社長さんに会うにはこの海岸に行くといいって言われてきたけど、その社長さんの会社名どころか名前も聞いてないってよく考えたらすごいね」
と言ったので、私も可笑しくなってきて二人で笑ってしまいました。
気を取り直して背の高い防波堤に立てかけられた錆びた青い梯子を上ると、反対の砂浜側はコンクリートのしっかりした階段があったので、少しほっとして降りることが出来ました。
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